なぜか純は、寝起きはいっつもあたしのことを〝お姉ちゃん〟と呼ぶ。
普段は〝竣ちゃん〟なのにね。
『今から昼ご飯食べよっか』
純に言うと、寝起きなのにパァァっと顔が明るくなった。
「うん!純ね、竣ちゃんの料理大好き!!」
よしよしと頭を撫でで、服に着いた葉っぱを払ってあげた。
そして手を繋いでカナタの所に行った。
なんか親子みたい……。
あたしがお母さんでカナタがお父さんで、純が子供。
『カナタ……。カナタもあたしの家行こう』
笑顔で言うと、カナタはフッと鼻で笑って柔らかい笑顔になった。
「ああ……」