『…そろそろいい?』 これ以上、誓の匂いがこんなに近かったらあたしはまた泣いてしまう。 誓のことを想い過ぎて泣いてしまう。 「…ああ」 カナタが力を緩めていって手を離すと、あたしは純に近づいた。 『純ッッ…起きて!!』 体を少し揺すると、純はすぐに起きてくれた。 「…ぅぅ~ん……」 純は上半身だけ起きあげてあたしを見た。 「んー…お姉ちゃん?」