『はい、これ…』 冷蔵庫からもう1つヨーグルトを取り出して渡した。 「純(ジュン)ね、ヨーグルト好きなんだ!」 自分のことを〝純〟と言うのは、小さい子の可愛い特権。 『そっか』 「うん!」 ふと時計を見るともう8時になっていた。 『やっば!純、急いで食べて!保育園に遅れるよ!!』 いつも8時20分には家を出る。 だからそれまでに支度しないといけない。 「わかった!純、頑張って食べる!!」