「お兄ちゃんが、〝にいじまちかい〟君……?」
……
ヤメテ、純。
その名前、言わないで…?
あたしは俯いて、手で耳を覆った。
「…は?〝にいじまちかい〟……?」
もちろん春野の名前は〝新島 誓〟ではない。
だから春野が困惑するのはあたりまえのこと。
これじゃぁ、春野に聞かれるじゃん…。
しかも同じ学校なんだから知ってるかも知れないじゃん。
でも春野は違った。
「んー…俺はね、春野カナタ」
「はるのかなた?」
いつも可愛くて大好きな純。
だけど今はちょっとうざい。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…