『ほんとだ……』



朝は寝ぼけてて気づかなかった。



「泣いたの?」



急に優しい声で、優しい眼差しで……

いつかの〝誓〟みたいに言ってきた。




『……昨日の夜ね……』



これ以上、春野を見たら絶対に誓のこと思い出す。


そう思ったあたしは、顔そ向けた。




「……そっか…」