公園に着いて、あたしは初めて喋った。 『…ベンチ、座る?』 「…ん」 いつかのようにふたり並んで座った。 あたしはカナタから話しはじめるのを待った。 焦っても仕方ないしね。 でも思ったよりカナタは早く口を開いた。