『じゃなくて、あたしが聞きたいのは、なんでカナタは誓と同じ匂いなの?』



そう!

これが聞きたかったの!!!




するとカナタは口の骨格を上げて、鼻で笑った。

でもそれはあしらうような感じじゃなくて、ただ単に笑ってるだけっぽい。




「フンッ……。それさ、誓が俺の匂いパクったのかもよ?」




『…え…?』




カナタを見ると、「うそうそ」と言った。


そして続けて言った。




「これは香水」




『…え?まじで?』