あたしは深く深呼吸をした。


カナタはあたしの隣に来て正座した。




『……誓、久しぶり』



そしてしばらく仏壇に置いてある写真たてを見た。



そこに映っている誓は、満面の笑みで笑っている。




『……誓、今日はねこれからについて話そうと思って』




誓。

誓。

誓。



『あたし、誓のことすっごく好きだった』



誓――――――



『すっごくすっごく愛してた』



誓――――――


        ・・・
『ホント、好きだった……』