そう。

ここは誓の家。



あたしと誓は秘密で付き合ってたから、しかもその理由が親だから。


もちろん誓の家に行ったことはない。


それどころか教えてもらったこともない。






「…あ、春野です……」




カナタは控えめに答えた。

誓が死んでからお葬式以来、1度も来たことがないそうだ。




[あらカナタ君!?久しぶりじゃない!!ちょっと待っててね]




予想外の反応なのか。

明るい女の人の言葉に、カナタはびっくりしてた。