『あ、カナタ!もう来てたんだ?』 「……竣」 カナタはベンチに座っていた。 あたしはその隣にすとんと座った。 『…ここに誓が座ったんでしょ?』 カナタを見ると、目が合った。 カナタは笑って返事をしてくれた。 「ああ。ここで、何回も俺のこと馬鹿よばわりした」 そう。 この公園は、誓とカナタが出会った公園でもある。