『そっかぁ……』



「……」




不思議だ。


誓の話をしても、全然涙が出てこない。




それどころか、誓が死んだばっかの時とは違った感じで誓を愛しく思える。



それは誓の生前、一生の愛を誓った時のような愛しさ。





「…それから誓は、あっけなく死んだ…」





カナタは煙草を吸い始めた。