「お前早く家に帰んないと、親に怒られるんじゃね?」 『別に……。家に誰もいねぇし…』 家に帰らないという俺に、誓は〝俺の家来い〟と言ってくれた。 年が明け、周りは受験で殺気立ってきた。 誓と会ってから約1ヶ月。 最近の俺は喧嘩をあまりしない。 夜の街にも出かけない。 俺が行くのは、いつも誓のいる場所。 そんなある日。 誓の家に向かってる途中、知らない高校生に声をかけられた。