「次えみの番だよ~!」

なおがあたしにマイクを差し出した。


「ちょっとあたし、煙草吸ってくるから。誰か歌いなよ」

あたしはそう言って部屋を出た。



店から出て、あたしは煙草に火をつけた。

「さむ~」

秋なのに冬並の寒さ。
短パンだから、余計寒く感じた。



「……えみ?…」

ワックスで綺麗に固められた
金髪な男があたしの顔を除き込む。