桐谷せんせー早く出てきてよ~。
中に入れないじゃんか~!


「おい!」

「えぇ?!」

あたしは後ろを振り返った。


「お前、何やってんの?」


柱の影に座るあたしの前に
桐谷圭介が立っていた。


「びっくりすんじゃん!やめてょ」

「答えになってない」


はぁ?!何コイツ、まじでせんせーな訳?
生徒にふてこい態度するせんせーが何処にいんだょ。