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「ぷっ…。」


あたしは思わず吹き出した。


「あー!!嘘やと思てるやろ?!ほんまやしっ!!」


颯馬のこういうバカなところも好き。


恋の意味じゃないよ??


颯馬への初恋はもう終わったから。


キーンコーンカーンコーン


3時間の始まりのチャイムが鳴った。


その瞬間、颯馬の眉間にしわが寄った。


「もしかして俺、転校初日から授業遅刻??」

「遅刻ってかサボらせるつもりだけど??」


「はあ…。」


「なんでため息つくの??颯馬だったら前の学校でもサボりまくってたんでしょ」


「だってな、俺な、この学校では"顔よし☆頭よし☆性格よし"を目指しててん。」


なるほどね☆


確かに颯馬は顔だけはよいからね…


顔だけっ


「お前今心の中で顔よし☆しか当てはまらん思たやろ…」


エ・エスパー…


何で分かるの?!


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