休憩時間になった。

あたしは少し離れたところにいた。

なんとなく篠原を見てしまう……

そんなモヤモヤした気分でいたら……




「和奈ちゃん。見にきてくれたんだね。」

ニッコリ微笑む高崎先輩に話し掛けられた。

「高崎先輩!今日も華麗なプレーですね! かっこよかったです。」

「ありがとう。そんなこと言ってくれるの和奈ちゃんだけだよ~」

高崎先輩がニコニコしながら言っていた。


やっぱりあたしおかしい……

いつもなら、ドキドキして嬉しくて仕方ないのに……

あたしの胸はいつも通り……


その時……

遠くから突き刺すような視線を感じた。




篠原……