私がそう思っていると絵理子は諦めたように笑って言った。


「はいはい、わかりましたよ。まぁ、彼氏になった時に会わせてもらうよ!」

「彼氏っ?!無理だよ!」

「なんで?彼女とかいないんでしょ??」


絵理子にそう聞かれてから気がついた。


「彼女??…知らない。」


そうだ、私は透さんのこと何にも知らないんだ…怖かったから、聞くのが怖かったから。



私は学校が終わると図書館へ急いだ。



会いたい‥‥

早く貴方に会いたい。




図書館に着くと出会ってから初めて

透さんが先にいた


「今日は登校日だったんですね。」


私の制服に視線をくれ、目を細めて笑った。


「はい!」

「いつも僕より先にいるのに今日はどうしたのかなぁと思っていたんですよ!」

「さすがに登校日には逆らえませんでした!!」

「ははっ。」


そう答えた私におかしそうに笑った透さん。