「へぇ…」


それが吉田との事を話した私に絵里子から返ってきた言葉だった。


「何よ、その反応っ///」

「だってぇ…恋はしない必要ないって言ってたけど、吉田は特別なんだと思ってたからさ。」


伺うように私を見てくる絵理子。若干笑っているのがなんだか悔しい。


「…好きな人いる。」

「はっ?マジで!?」


本気で驚いて目を見開く絵里子に、少し怖じ気づいて微妙なを台詞をつけたしてしまった。


「かも…」

「かもぉ?!」


私のその曖昧な表現に、絵理子は眉間にしわを寄せて聞いていた。


「わかんないんだもん…好きなのか…」


俯きながらそう言った私に絵里子は笑った。


「唄は恋する感覚を知らずに育ってるからねぇ〜。」

「笑ってくれると、嬉しい…」

「それだけじゃ何とも言えないけど…ってか誰なの?」


絵里子は困ったように言った後、透さんの事を聞いてきた。


「図書館で出会った人なんだけど…」


そうこぼした瞬間!


「私も会いたい!」


と、勢いよく手を挙げた絵里子。


「ヤダ!」

「何でよ?!」

「なんか恥ずかしいもんっ!!」


だいたい何て紹介したらいいのよ。