インターホンが鳴って、玄関まで小走りで駆け寄る。


“ガチャン”


玄関のドアを開けた。



『あ~!知くん。遊びに来たの?』



訪れて来たのは、お隣の家の知くん。


知くんも、同じく1人暮らし。


私が、ここに1人で引っ越して来た時に、分からないことがあっても知くんが全部教えてくれた。


知くんも芸能界に入ってるから、芸能界についても教わった。


そのくらい、私にとって頼れる存在。



「暇だったら遊ぼ?」


『うん。暇だよ。』



知くんは良くこうやって私の家に遊びに来る。


だから、今日も一緒に遊ぶ。


知くんは優しくて爽やか系でカッコイイ。

だから、学校の女の子はみんな知くんに釘付け。


でも、私は家が隣同士だから良く遊べるし、男の子には余り興味ない。

知くんは、あくまで友達。


『知くん、みかんジュースでいい?』


「うん。ありがと。」


『どう致しまして。』


「今日はね、桃夏ちゃんにお話があって来たんだ。」