もう少しで自宅に着く。

早くお風呂に入って寝たいな。

知くんは今頃何してるんだろう?


もしかしたら、電話きてるかも。


『キャッ!!』


なにっ!?

なにするのっ!?
なにしてるのっ!?


ケータイを鞄から取り出そうとした瞬間、先輩に抱き寄せられた。


『はっ、離してっ。』


そんな桃夏の言葉を無視する先輩の抱きしめる力は強くなっていく一方。


いくら先輩の背中を叩いても離してくれない。


どうしたらいいの桃夏?




「何やってんだよ。」