『おじゃましま~す。』
先輩の家は一軒家で、大きく、大人の空気が漂うような家だった。
「俺、兄貴と2人暮らしなんだ。」
『そうだったんですか!!』
2人暮らしだったってことも驚きだけど、その前にお兄さんがいるなんて知らなかった。
「桃夏ちゃんって、普通に男の家に入れるんだな?」
『ん?なんで?入っちゃいけなかったんですか?』
「桃夏ちゃん、可愛いすぎ。そして、天然すぎ。」
だから、なんで桃夏だけ天然天然って言われなきゃいけないのよ!!
「龍也お帰り。…あっ、いらっしゃい。それぢゃあ、俺は部屋に戻るわ。」
『おじゃましてます!!』
にっ似てる!!
髪型まで似てる。
だけど、やっぱりお兄さんの方が先輩より大人びた空気が漂ってる。