聞けば聞くほど、恥ずかしいやら申し訳ないやらで自分にガッカリする。

 おまけに記憶がないから、怖い。

「うわ、あたし最悪……」

「ホントだよ。脱ぎだすわ抱き付かれるわ……」

「げ、マジ?」

 サーッと血の気が引いた。

 着替えていたのは私が脱いだからなのか。

 恥ずかしすぎる。

 どこまで見られたんだろう。

「なんか変なこと言ってなかった?」

「……うん、言ってない」

 何?

 その間は。

「うそ、言ったんでしょ」

「変なことだらけで、何をもって変なことかわかんねーんだよ」

 どうしよう、酔った勢いで告白とかしてたら……。

 とりあえず、寝ゲロしていないのが救いだ。

「あんた、変なことしてないでしょうね?」

「バカか。逆に俺が襲われた側だっつーの」

 ああ、そうか。

 抱きついたんだっけ……。