カーテンをめくってみた。

 未だに窓の左下には影がある。

 ええい!

 もう悩んだってしょうがない。

 これ以上、伝えることなんてない。

 私は意を決して、0時0分のうちに送信ボタンを押した――。



〈送信しました〉



 無機質に表示されたメッセージ。

 動かしたのは指だけだというのに、私の心臓は1キロ走り終わった時くらいの速さで動いていた。