歩とはこれからも毎週会うわけで……。
気持ちが本人にバレてしまっているなら、恥ずかしすぎる。
歩は知ってて私をあそこまでいじり倒したのだろうか。
あぁ、なんかもう消えてしまいたい。
考えれば考えるほど……自分が情けなくて、かわいそう。
そんな気持ちのまま迎えた新年、元旦。
「あけおめー」
私はクリスマスのメンバーで初詣に来ていた。
五円玉を握り、列に並ぶ。
並んでいる間、みんなはクリスマスの話で盛り上がっていた。
「悠なんて車でも吐きそうになってさ」
「そうそう、超ウケた」
「それ言うなよ~」
「姉ちゃん、吐くなら降りなさいよー! って超キレてさぁ」
私はなんとなく入っていけなかった。
そんな私を、話題の標的、悠晴が気遣ってくれる。
「どうしたの?」