その表情ってことは…上手くいったということかな?
こっちまで笑えてくるよ。
「…皐と妃菜子ちゃんのおかげ。皐があぁしてくれなかったらずっと言えなかったし、妃菜子ちゃんが背中押してくれなかったら前に進めてなかった。」
白い歯を見せてこう語る弘樹の隣で小絵は頷いていた。
幸せな二人からはピンク色のオーラがあった。
それは世間で言う、幸せオーラっていうものかな?
「じゃあ弘樹は言えたわけだ?それで小絵の返事は?」
皐もこんな回りくどい聞き方しないでストレートに聞けばいいのに。
もう分かってるんでしょ?
二人が両思いになったって。
「あたしね、弘樹が居なかったら泣いてたと思うの。皐に振られて…辛かったはず…でも弘樹がいたから今笑えるんだと思う…あたし今さらだけど弘樹が大事なんだって気付いた。皐ありがとうね。」
気持ちを伝えたら、こんなにも輝けるのだと二人を見て思った。
私も輝けるかな。