「小絵ちゃんは…皐っていう人が気になってしょうがないんだね」
にっこりと笑い小絵を見る。
なんだか久しぶりに笑った気がした。
まだ不思議なの。
こうやって友達と呼べる人間と話しているの。
今まで私は塞ぎこんでいたから。
自分という殼にとじ込もって外を見なかったから。
殼を破いたのは…きっと皐。
「妃菜子ちゃん知ってるでしょ?あたしが皐が好きだって。あたしね…怖いの。皐に嫌われるんじゃないかって」
「え…?」
小絵はパステルピンクのショップバックから白すぎる体操服を取り出す。
そして制服を脱ぎ捨て下着姿となった。
小絵のボディラインが綺麗すぎて思わず見とれてしまう。
「…皐ってたまに何を考えてるかわからないとき…ない?」
「まぁ…たまに。私は皐を初めて見たとき正直『何こいつ』って思ったし…」
「確かに妃菜子ちゃんと皐のあの初日のやりとりにはあたしも驚いたかも。皐は人にはない空気を持っているの。初めての会ったときからずっと…」