ふと感じた視線…


そちらへ目をやると…人影。


ハッとした…




その人は、ニコッと一瞬笑って、


でもすぐ真顔になって…


こっちにゆっくり歩いてきた。



「ごめん。来たりして…」

気まずそうに口を開くその人…


「あなたは…」

陸くんが気付いて口を開く。


「…すいません。俺なんかが来ちゃいけないのわかってたんですけど…
どうしても、幸せそうな姿が見たくて…あとおめでとうって言いたくて…」



陸くんに気付いた彼が、陸くんにそう詫びた。