「桃ー香!」

ふと声をかけられ、振り返ると…


「順平!」

そこには順平が笑顔で立っていた。



「結婚、おめでとうな!」

そう言いながら、小さな花束をくれる。



「ありがとう…順平…」


順平の笑顔を見たら、泣きそうになった。


学生時代からの、唯一の男の子の親友。


いつも私を支えてくれて、いつも力になってくれてた。


「桃香が結婚か。俺もいい加減前に進まないとな!
俺はいつまでもお前の親友で居たいし!」


「…順平…ありがとう。私…順平には絶対幸せになってほしい!」


「わかってるよ!」


そう言って、笑顔で私の頭をくしゃくしゃと撫でた。



順平…今までありがとう。


最後まで、友達としてだったけど、


でもすごい好きだったよ。



本当にありがとうって感謝の気持ちでいっぱいだったし、

順平と出会えたこと、友達になれたことが幸せだって思った。