「桃香」
ふいに声をかけられて振り向いた先には、
徹ちゃんが居た。
「徹ちゃん!二次会も顔出してくれたんだ?」
「うん、藤也が行くって言うからさ」
「そっかぁ~ありがとう!」
「桃香、おめでとう。はい、これ」
徹ちゃんが、私に包みを渡す。
「何これ?」
「お祝い!」
「ありがとぉ!」
私がお礼言ってると、陸くんが来た。
「あ、陸くん、これ、徹ちゃんにもらったよぉ!」
「あ、ありがとうございます!」
「うん。たいしたものじゃないんだ。気持ちだけど。おめでとう」
「ありがとうございます!俺…桃香さんの事、幸せにします!」
陸くんが深々と頭を下げた。
「うん。俺の大事な妹分だからさ。大切にしてやってね!」
そう言うと、徹ちゃんが手を差し出す。
陸くんと徹ちゃんが笑顔で握手した。
なんかその光景が嬉しかった。