藤也兄ぃとの会話を終えて、

私がリビングに戻ると、

お父さんとお母さんが、アルバムを見てた。


あ…あれ私のアルバム?


私に気付いたお母さんが手招きする。


「見て、桃香。桃香の小さい頃」

「わぁー懐かしー!」


そこには小さい私をお兄ちゃんがいた。


「本当に…可愛いなぁ…やっぱり女の子はいい」


お父さんがしみじみ言う。



「お父さんは本当に桃香が生まれた時、喜んだものね。それからも親バカで…
 いつも家にいると、桃香、桃香ーって言ってね、抱っこばっかりしてたのよ~」

お母さんがからかうように言うと、


「さくら!」

顔を少し赤らめたお父さんが静止する。


「いいじゃない!それだけ愛されてた桃香は幸せだもの。ねっ、桃香!」

「うん、嬉しいよぉ。私!」

「そ、そうか…」


お父さんがとっても照れてて、なんか可愛く見えた。