それから、2次会の話から、
私達の馴れ初めの話なんかにもなって、
なんだか、とっても恥ずかしかったけど、
お父さまもお母さまもニコニコ笑ってて下さって、
なんだか、とっても心地よかったし、幸せな気分だった。
お皿を洗っていたお母さまのお手伝いに入った時、
お母さまは、小さな声で、私にこう言ってくれた。
「私ね、娘が欲しかったの。だから、桃香ちゃんが本当の娘みたいで嬉しいの」
そう言ってもらえて、嬉しくて嬉しくて、
涙が溢れそうになったけど、我慢した。
「それにしても、桃香ちゃんに会って驚いたわー」
「え?」
「陸からは4つも年が上って聞いてたから、
どんなお姉さん風の人が来るのかと思ってたけど…」
そうお母さまは言うと、陸くんみたいないたずらな笑顔をして、
「とっても若くて可愛いらしい子なんだもの♪」
「いえいえ、とんでもないです…」
「ううん、陸と同じ年とか、下手したらもっと若く見えるかも!」
え?
「そんなに…幼く見えますか…?」