振り返るとそこに立ってたのは、1人の男性だった。



「あの…お名前教えてもらってもいいですか?幹事さんもOKって言ってたし。」



幹事ってだけで声かけやすいんだなぁ…

もう何人目だろう…

陸くんの所には行けないし、ちょっと拗ね気味。


それでも笑顔で答える。


「須藤桃香です!」

「可愛い名前~、可愛い君にピッタリだね!今度デートしない?」


軽っ…

ひきつってたら、手を取られた。


「いいでしょ?幹事さん~」


「あの、幹事さん、ちょっといいですか?」


ん?この声…


「…はい。何でしょう?」


私は慌てて、声をかけてきた陸くんの所へ行く。


男はチェッってつまらなそうにどっか行った。