やっぱり陸くんに名前聞いたりするのかな…

陸くんもきっと名前聞くんだよね…


ちょっとだけモヤモヤしてた。



「あの~質問なんですけど~」

高い可愛い声の女の子。


あ、舞ちゃんだ。

高校の時の友達。



「はい、何でしょう?」

「友達幹事なんですけど、幹事さんの名前は書くのなしですか?」

「いえいえ、幹事の名前も箱の中にありますので、もちろんOKです!」


ホッとした顔をする舞ちゃん。


「ちなみに~新郎新婦の名前もありますので、
あと1人誰か~って思ったら書いちゃってください!」


誠くんがノリノリで説明してる。

綾ちゃんはその横顔を見つめてる。


好きなんだろうな…

見てるのが、すごい切ない。


そんな事を思いながら、私はこっそり抜けて控え室に向かった。