「俺の話を聞けっ!!」
ぐいっと腕を引っ張られ
宏夢と向き合う形になる
「…俺はお前を抱いた日…っていうか、家を一人で飛び出したときからずっと心配してた。
朝、学校に行ってクラスを覗いてもお前はいねぇし…
周りのやつらに聞いたら友達とどっか行ったって言われて学校中、探し回ったけど見つかんなかった……
…もしかしたら変なやつに絡まれてるんじゃないか、とか
…事故に遭ってるんじゃないか、とか……
悪いほう、悪いほうに考えて苛々して…
それが極限状態になったときに
やっとお前に電話した。
…そのあとは…まあ…自分を制御できなかったというか…
なんか、うん…悪ぃ…」
最後のほうは耳を赤くしながら宏夢は話していた。