鞄を持ってさっさと教室を出ていこうとする晴香を追いかけるように私も教室を出ていく。



「ちょっと待ってー!
もうすぐ授業だよ!?今からどこいくの!?」

「授業だから行くんでしょ。
たまには、サボったって
怒りはしないわよ。で、行く?」


私は“サボる”という言葉に
魅力を感じてしまった。


「行く、絶対行く!」


晴香はニヤッと笑って、

「んぢゃ、決ーまりっ!
今日は2人で制服デートだっ!!」

そう叫ぶと、
あたしの手を取って走り出した。