「そうだよ!お父さんの言うとおり!!
もっとちゃんと説明して!!」
「そうね…。あのね、美香?
お母さんたち、またアメリカへ
行かなくちゃならなくなったの…
それで、累さんたちも一緒に
ついてきてくれることになってね…」
あ、累さんてゆーのは宏夢のお父さんのこと。
お母さんの専属執事なんだよ。
「だから、本当は二人にも
ついてきてもらおうと思ってたんだけどね?」
だけど…?
「もう、三年生じゃない?
受験を控えているのに引越しなんて…
そう思ったの。」
あー確かに、今から大学を
決めなおすのはちょっとなー……
「だから!二人には婚約をしてもらって、
一緒に住んでもらおうと思ったのぉ!!」
………無理です。