「ちょ、待って…これも見て……」
「……あ…手紙…?」
宏夢はその手紙を見ると小さく、
「嘘…」と漏らした。
「…ねぇ…私、前から思ってたんだけどさ。
…あの二人、異常に仲良いよね…?」
「ああ。執事と主人の関係にしてわな。」
「聞いた話だと…このマンションもあの二人が
高校生のときに住んでたって…」
「…そういう関係…?」
「じゃ、なんで……なんであの二人は
結婚せずに、お父様と結婚したわけ??」
「それは…わかんねぇけど…」
「…なんか…なんか…気になる…」
「…聞いてみる…?」
「…うん…」
うん…聞きたい。