「ハーハッハッハッハ!!!驚いて声も出ないか!!」
「いや、ここまでとは…」
「なにがだ?」
(やばい…この人絶対やばい。狂ってる…殺される)
「…宇宙人様」
「お、いきなり格上がったぜ。どうした、愚民よ」
「調子に乗るな…あ、いえ、この度はわざわざあたくしの家にご訪問いただきありがとうございます。」
「くるしゅうない」
「宇宙人様はお空とか飛べるんですか?」
「へ?空?お皿?」
「お皿を飛ぶってどういう行為なんでしょうね」
「そ、空か。そりゃあ宇宙人だからなあ、その…」
「飛べますよね」
「その、宇宙と空は別」
「飛べますよね」
「…飛べます」
「飛んでみてくれますか。そこの窓から」
「いや、でも長旅で疲れたなあ。途中さ、人工衛星見かけたよ」
「飛んでください」
「人工衛星の話を…」
「聞くかボケ」
「わーったよ!!!!飛びゃあいーんだろ飛びゃあよ!」
「ささ、そうと決まれば早速、窓際へどうぞ」
「…まじで飛ぶの?」
「ささ、どうぞ」
窓を解放する。
風が心地いい。
「笑わないでね…」
「笑いませんから早く」