沈痛な静寂が漂うまま、時間は残酷に過ぎていく。

せっかく会えたのに、このまま今日が終わるのは、嫌だ。

私は意を決して、声を発した。

「り、亮!!」

精一杯、自分の気持ちを言葉にした。

「そんなに落ち込んでるの……亮らしくないよ!!私はいつも元気で笑ってる亮が、好きなの、だから……っ」

「ぷっ」

「へ」

あはははは!!と、亮は何故かお腹を抱えて笑い出す。

「ちょ、ちょっと、何で笑うのさ〜!!」

人が真剣に話してるってのに!!

「ご、ごめんごめんっ」

「もう……」

「ありがとな、ゆかちん。なんか、元気出た」

そう笑った亮は、もう、いつもの亮に戻ってた。