それから、私は俄然やる気を取り戻した。30分早く起きてする化粧も再開だ。何時の間にか伸びた髪には、ストパーをかけた。
「ゆかちん!!今日、ケーキバイキング寄ってこ!!」
「ごめん、無理!!」
彩花の誘いは、即、断る!!
急に張り切りだした私を見てクラスのギャル共は、
「やばくね!?なんか頑張っちゃってんだけど!!」
「誰も見てないから!!マジキモイし!!」
とかなんとか言っていたが、西田桃だけは何も言ってなかった気がする。
亮は、あの愛の告白なんてなかったように、自然に接してくれた。
私には、それがありがたかった。
本当に、人間は極端だ。
憂鬱で、あんなに辛かった学校も、亮が笑いかけてくれるってだけで、毎日、こんなに楽しい。