けどその人はあたしに近付いてくるのが分かった



あたしは思わず目を瞑った。




その人はあたしの真ん前に来て立ち止まった。




「莉紅」




………淳君…。




逢いたくなかったよ…。



何で来たの…。




あたしのことなんかほっぽっとけば良かったのに…。