あたしはそう言って、服を裾を掴んだ。 「莉紅…もういいから…何も言わなくていいから…」 淳君はあたしを優しく抱き締めてくれた。 「あたし………おばさんのところへなんか帰りたくないよ…」 「莉紅…」 「直人君と結婚なんかしたくない…」 「…………」