直人君はそう言ってニヤッと笑った。 「ふざけんな」 「でも、俺と莉紅ちゃんが結婚したら、そんなこと言えないよね?」 「………てめぇの目的は何なんだよ」 淳君はあたしの手をギュッと握り締めた。 「………そうだな…敢えて言えば…莉紅ちゃんを君から奪うこと、かな」