直人君はあたしに冷たい視線を向けた。 「………こんなの卑怯だよ…ひどすぎる!」 「莉紅!落ち着けって」 「君が大人しく俺と結婚すると言えば…こんなことにはならないんだよ」 直人君の目があたしの目を捉える。 「…………」 「本当は…こんな手荒な真似したくなかったんだけどね」