―――――… 「………莉紅ちゃん?」 「えっ?」 「どうしたの?」 「………ううん、何でもない」 あたしは直人君に視線を向けた。 直人君はたくさんの女の子に囲まれていた。 迷惑そうな顔をしてる。 一瞬だけ、目が合った。