「莉紅、中村…大丈夫か?」 俺は二人に声を掛けた。 「あ、うん…ありがとう…綾瀬君」 「おう、俺こそありがとな…莉紅のこと守ってくれて」 「ううん、大丈夫、だって…あんな奴に莉紅ちゃん取られたくないんだもん」 中村はそう言うと、窓の方に視線を向けた。