「あら、そう?」




「はい、ありがとうございます」




「それは良かったわ」




「ところで君は…親父さんの顔を覚えているかな?」




淳君のお父さんがあたしに視線を向けて聞いて来る。




「お父さん…ですか?」



「あぁ」




「………いえ」