「え?」




「あたしは…家族がいなくてずっと一人だったから、なんか羨ましいな」



莉紅はそう言って苦笑いした。




そうだ…莉紅には…家族がいねぇんだっけな…。



ずっと一人だったんだもんな…。




そりゃあ…羨ましくなるよな…。




「そんなことねぇよ」