「淳君のバカ!」




「俺にそういうこと言っていいと思ってんの?」



俺は莉紅の顔を覗き込んで言った。




「………ごめんなさい」



「よし、いい子だ」




俺は莉紅の頭をクシャクシャと撫でた。




「もう…やっぱり淳君には勝てない」




莉紅はそう言って頬を膨らませた。