「ほらぁ~莉紅ちゃんも嫌がってるじゃない?」 お姉さんはあたしの隣りに来ると、頬を指でつついた。 「嫌がってねぇだろ?」 「嫌がってるじゃない」 「嫌がってねぇよ!」 「嫌がってるわよ!」 私を挟んで、淳君とお姉さんの言い合いが始まった。